Special
【教員・保護者向け】高校生のバイトトラブルの解決方法
近年、高校生バイトのトラブルも増加・深刻化しつつあります。高校生がバイト先で権利主張をするのはたいへん困難ですので、バイト先でのトラブルを聞いた周囲の大人が適切な対応をとることが求められています。
ところが、実際にどのような対処をすればよいのかは、ほとんどの方がご存知でないのが実情です。
そこで、身近に高校生アルバイトがいる教員・保護者の方を対象に、大まかな対応の流れとその際に必要な書類などをまとめました。
「生兵法は怪我の元」という言葉もありますので、窓口一覧に記した専門家の意見を一度は聞くことをおすすめします。しかし、ここにある情報を参考に、高校生が身近な大人にバイト先の悩みを相談できる環境づくりにご参加くださいますと幸いです。
(1) バイトを始めるときに
本人に対して、記録・証拠を残すように伝えましょう。
(2) 問題が発生したら
まず、(4)で紹介している相談窓口を活用し、法的な問題整理を行いましょう。教員や保護者など、本人の相談でなくとも受け付けてもらえます。
そして問題の所在が明確になったら、勤務先の責任者に書面で改善を求めましょう。
学校からFAXを送ると正式な改善要望との印象を与えます。
FAX番号がわからない場合は、郵送でも可能です。
郵送の場合は内容証明郵便の方がより正式な印象を与えます。書き方については日本郵便のHPを参照してください。
(http://www.post.japanpost.jp/service/fuka_service/syomei/)
※なお、賃金の未払いの場合には金額を精査する必要がありますので、(4)へ進んでください。
(3) 勤務先での改善がなされなかったら
もし勤務先の責任者の対応が不十分だったら、本社に改善を求めましょう。
中小零細企業で勤務先が本社と同じ場合には、(4)へ進んでください。
本社への改善要求は、基本的に(2)の場合と同様です。FAXや郵便の宛名は、本社の代表取締役としてください。
(4) 自主的な解決が難しかったら
直ちに法律の専門家に相談しましょう。無料で相談にのってくれる機関もあります。
アルバイトをしている本人と一緒に「相談シート」に記入し、あらかじめ問題を整理しておくと効率的です。
保護者・教員が同席できないような場合には、必ず「相談シート」の記入を手助けしてください。
改善要望書の雛形一覧
段階 |
書類名 |
教員用 |
保護者用 |
(1) |
記録・証拠チェックシート |
– |
|
(2) ・ (3) |
FAX送信状 |
– |
|
労働条件通知書の要望書 |
|||
自爆営業(天引き有※)の改善要望書 |
|||
自爆営業(天引き無)の改善要望書 |
|||
違算金の補償(天引き有)の改善要望書 |
|||
違算金の補償(天引き無)の改善要望書 |
|||
その他ペナルティ(天引き有)の改善要望書 |
|||
その他ペナルティ(天引き無)の改善要望書 |
|||
有給休暇拒否の改善要望書 |
|||
シフト強要の改善要望書 |
|||
深夜労働の改善要望書 |
|||
パワー・ハラスメントの改善要望書 |
|||
セクシュアル・ハラスメントの改善要望書 |
|||
退職拒否の改善要望書 |
|||
解雇理由明示書の要望書 |
|||
(4) |
相談窓口一覧 |
– |
|
相談シート |
– |
※天引きとは、給与から特定の金銭が控除されることを指します。
Wordファイルが必要な方、その他お問い合わせは下記連絡先よりbktp事務局までご連絡ください。
お問い合わせ
TEL:03-6673-2261
MAIL:admin@bktp.org