社会政策学会大会シンポジウム「若者「使い捨て」企業問題にどう取り組むか―社会的ネットワークの可能性」(6月1日:中央大学多摩キャンパス)
下記のシンポジウムにブラック企業対策プロジェクトメンバーの嶋﨑量(弁護士、ブラック企業被害対策弁護団事務局長)、坂倉昇平(雑誌『POSSE』編集長)、上西充子(法政大学教授)が参加します。
「若者「使い捨て」企業問題にどう取り組むか―社会的ネットワークの可能性」
「ブラック企業」問題が大きく注目されるようになってきた。2013年の流行語に選ばれただけでなく、それを受けて、厚生労働省も若者の「使い捨て」が疑われる企業に対し、具体的な対策を行う方針へと舵をきっている。「過重労働重点監督月 間」を設けて、集中的に監督指導等を実施する、全国一斉の電話相談を実施して相談に対応するなどの動きがでている。
これまで長時間労働やサービス残業、過重労働や嫌がらせの問題は、日本では企業内の慣習、やり方として当然視されることが多く、過労死・過労自殺等の発生でもないと、問 題の存在は見過ごされがちであった。しかし、従来、日本的雇用システムの中での安定した雇用・待遇とセットとして受け止められて きたこうした企業内慣行は、現在、雇用システムの変化や不安定化とともに、見返りも保障もない過重労働という「ブラック」度を顕在化させている。
ここでは、若者の「使い捨て」を行う「ブラック企業」が何をしているのか、それに対してどのような対応が可能であるのか、企業の構造的な問題に対して、どのようなアプローチが可能 なのかについて、この問題に取り組むさまざまな組織から現場の声を集め、今後の政策の展望を考えたい。
報告者
坂倉昇平(NPO POSSE編集長)
嶋﨑量(神奈川総合法律事務所、ブラック企業対策プロジェクト事務局長)
神部紅(首都圏青年ユニオン)
コメンテーター:上西充子(法政大学教授)
座長:田中洋子(筑波大学教授)
日時:2014年6月1日(日) 12:50~17:00
場所:中央大学多摩キャンパス. 5203教室
参加費(学会大会参加費):3,000円
(受付にて、このシンポジウムに参加する旨をお伝えください)