東京都知事選各立候補者の公開質問状への回答に対するプロジェクトの見解を公表！

1. はじめに

   このたび、私たち「ブラック企業対策プロジェクト」は、東京都知事選挙に立候補した方へ公開質問状を送付し、ブラック企業対策の考え方や政策案について6つの質問を提起しました。公開質問状と各候補者の回答については、私たちのHPでご覧いただけます（http://bktp.org/news/536）。

2. 回答状況に対する私たちの見解

今回、期日までに回答をいただけたのは、宇都宮けんじ氏、鈴木たつお氏、家入かずま氏の三者のみでした。なお、ますぞえ要一氏、細川護熙氏からは、具体的な質問には回答できないという旨の回答を頂戴しています。

昨年の参議院議員選挙では、ブラック企業対策について各党が積極的に議論・政策提案を行ったことが印象的でしたが、今回の回答状況からは、必ずしも多くの候補者の方々がブラック企業問題に注目していない様子がうかがわれる結果となりました。

2月3日に報道された共同通信社の世論調査においては、最大の争点は何かと尋ねる設問に対し、「景気と雇用」が30.6％でトップ、「少子高齢化や福祉」が27.3％で続いているという結果が出ています。このことからも、都民は労働・福祉の対策を選挙の主要な争点であると考えていることがわかります。しかしながら、このような中で「ブラック企業」対策について各候補がしっかりと自らの方針を示さないことは、私たちとしても非常に残念に思っています。

3.おわりに

   現在、東京都は、厚生労働省が労働相談の窓口を強化しようとする中、労働相談窓口を縮小する方針を打ち出しています。

   私たちは、引き続き選挙後においても、都政がブラック企業対策の流れに逆行することのないよう現場から政策的な問題提起をして参る所存です。

公開質問状の内容や各候補者の回答については以下よりダウンロードいただけます。

「東京都知事選挙に立候補した方への公開質問状」：ダウンロード

「東京都知事選挙に立候補した方への公開質問状」回答：ダウンロード

「各候補者の公開質問状回答に対する見解」：ダウンロード

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