1/25 「裁量労働制違法チェックシート」作成、「裁量労働制労働相談ホットライン」実施に関して、記者会見を行いました!
(表面)
(裏面)
(会見の様子)
■記者会見趣旨
本日、プロジェクト参加メンバー(弁護士、労働組合等)と裁量労働制で働く当事者の方で、厚生労働省にて「裁量労働制違法チェックシート」の作成と労働相談ホットラインに関する記者会見を行いました。私たちは、今月22日から始まった通常国会へ提出される労働基準法改正案に含まれる「裁量労働制の拡大」によって、長時間労働、残業代不払いが蔓延することを危惧しています。
現行法の下でも、裁量労働制を合法的に導入するには、要件があり、高いハードルが課せられています。しかし、私たちへ寄せられる相談では、要件を満たしていない、違法な裁量労働制の下で、長時間労働、残業代不払い等で苦しんでいる方が少なくありません。
例えば、厚生労働省の定める労災認定基準(通称:過労死ライン)である月80時間を超える残業をしていたり、「裁量労働制だから、残業代は払われない」、「裁量労働制だから、いくら働かせてもいいんだ」などと言われて多額の残業代未払いが生じているなどです。つまり、すでに現状でも導入要件を満たしていない違法な状況下で裁量労働制が導入され、長時間労働や残業代不払いが生じている労働者がいる中、今回、さらにこのような問題ある制度が拡大しようとしているのです。
そこで、私たちは、現行法下での裁量労働制の導入要件のポイントから、導入が違法でないかを確認できる「裁量労働制違法チェックシート」を作成しました。今後、今回作成したチェックシートによって、裁量労働制の問題点が社会的に周知されたり、裁量労働制で働く方が、自身の働き方を捉え直し、違法状態を改善するために労働相談を行うなどの救済に繋げられればと考えています。
最後に、私たちは、裁量労働制で働く労働者向けの無料労働相談ホットラインを開催します。弁護士や労働組合等へ相談が寄せられているのは、まだまだ氷山に一角にすぎません。今回のチェックシートも活用いただきながら、違法・不当な裁量労働制で働かれているのではと疑問をお持ちの方は、ぜひ、ご相談をお寄せください。
■チェックシートのダウンロードはこちらから
チェックシートのダウンロードはこちらです。ぜひ、裁量労働制で働かれている方は、チェックシートの項目をご確認いただき、1つでもチェックが入るようでしたら、違法な裁量労働制で働いている可能性がありますので、ご相談ください。
【相談先】
・裁量労働制ユニオン
電話:03-6804-7650
メール:sairyo@bku.jp
・ブラック企業被害対策弁護団
電話:03-3580-5311 (旬報法律事務所 伊藤安奈弁護士)
■裁量労働制ホットラインについて
1月27日(土)17時〜20時
TEL:0120-333-774 MAIL:sairyo@bku.jp
※通話・相談は無料、秘密厳守です。専門スタッフが対応します。
■登壇者
・市橋耕太弁護士(東京合同法律事務所)
・川口智也弁護士(東京法律事務所)
・坂倉昇平(裁量労働制ユニオン代表・総合サポートユニオン)
・裁量労働制の当事者Aさん(編集プロダクション)
・裁量労働制の当事者Bさん(WEBプロモーション)