【全国】6月12日、「求人詐欺無料電話相談ホットライン」を開催します!
ブラック企業対策プロジェクトは、6/12(日)17時~20時の時間帯で、求人で見た条件と実際の労働条件が違うといったトラブルを抱えた方を対象とした「求人詐欺無料電話相談ホットライン」を開催します!
求人票では「高賃金、実働8時間、休憩90分、完全週休2日制、福利厚生充実」などの魅力的な条件を掲げて労働者を集めておきながら、実際の労働環境が求人票と異なり劣悪な環境であるという「詐欺求人」をめぐるトラブルが深刻な社会問題となっています。厚生労働省の集計によると、ハローワークの求人票に記載された内容と実際の労働条件が異なっているという相談は、2014年度には1万2252件も寄せられており、安心して仕事探しをすることができない実態が浮き彫りとなりました。また、この間は、厚生労働省も職業安定法を改正し、虚偽の求人をした企業への罰則強化を検討する方向に動き出しています。
今年度の新卒の方などは、4月1日に入社をした際に渡された雇用契約書の労働条件が求人と違っていたり、5月下旬ごろになって初めてもらう給与の明細書を見て求人と違っているということがきっかけになり、疑問が生じているかと思います。そのような方は、ぜひ今回のホットラインにご相談をお寄せください。既に、ブラック企業対策プロジェクトの加盟団体には今年度の新卒の方からの相談も寄せられています。
求人詐欺の被害に遭ってしまった時に、多くの人が「だまされてしまった自分が悪い」、「もう入社をしてしまったからしょうがない」と諦めてしまいます。あるいは、「おかしい」と感じつつも、どうしたらよいのかわからないという方も多いかと思います。しかし、実は求人詐欺トラブルは争う余地があるケースがあり、適切に対処をしさえすれば、会社の対応を跳ね返すことや一定の補償をさせた上での退職をすることもできます。
求人詐欺トラブルは自身のキャリア設計や生活を脅かす深刻な問題です。是非諦めず、お気軽に今回のホットラインへご相談ください。専門の相談員より対処法をアドバイスさせていただきます。
【ホットラインの概要】
日時:6/12(日) 17時~20時
電話番号:0120-987-215
※相談料は無料、秘密厳守です。専門相談スタッフが対応します。
【過去の相談事例】
① コンビニ・正社員Aさん(20代、女性)
Aさんは、4年制大学を卒業し、大手コンビニとフランチャイズ契約をしている会社に正社員として新卒入社をしました。大手求人サイトでは「月額20万円、1日8時間のシフト制」と表示がなされており、労働時間も長くなく、仮に残業した場合、残業代も払われれば20数万円の給与となるため、魅力的に映り、入社を決意しました。ところが、実際に入社時に渡された雇用契約書は、「基本給15万円、営業手当5万円」という内訳になっており、営業手当は固定残業代ということでした。その後は、どんなに残業しても固定残業代以上には残業代が支払われないまま、朝8時から夜22時頃までほとんど休憩を取ることなく、14時間ほど働かされることになってしまいます。最終的には、体調不良を訴え退職したいと申し出ても辞めさせてもらえず、精神疾患を発症したのちに退職することになってしまいました。
【解決】固定残業代を無効とさせ、働いた分の残業代の支払いと、体調を崩させた責任として一定金額の補償をとって解決できました。
② エステ企業・正社員Bさん(20歳、女性)
美容の仕事が好きだったBさんは、求人サイトで「プレミアム優良求人」と推薦されていたエステ企業の条件に惹かれて入社をしました。求人サイトでは、「シフト制実働8時間、月給18〜28万円(これに加えて諸手当、能力給、歩合給)、有給消化率100%」などといった好条件が並んでいました。ところが、入社後は、「研修期間中は基本給15万円」と伝えられ、朝9時半頃から22時頃まで働かせられる日々がスタートしました。賃金も休憩が1時間取れていないのに引かれ、残業代も30分単位の計算であり、社会保険も加入させてもらえないなどの劣悪な環境でした。最終的には、過重労働から精神疾患を発症し、退職に追い込まれてしまいました。
【解決】働いた分の未払い賃金を回収し、体調を崩させた責任として一定金額の補償をとって解決しました。離職理由も会社都合とし、すぐに雇用保険を受給できました。