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稲葉剛のソーシャルワーク入門講座 貧困の現場から社会を変える
第6回 貧困ビジネス、ソーシャルアクション

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【趣旨文】
 近年、貧困問題は日本社会で深刻な課題になっています。ワーキングプア、孤立死、子どもの貧困、ハウジングプアなど様々な問題が広がり、生活保護制度利用者をはじめとする生活困窮者に対する差別やバッシングも蔓延しています。相談援助の現場でも、背景に貧困問題が潜んでいるケースと出会うことは決して少なくありません。こうした状況に対して、生活困窮者支援の現場からどのようなアクションができるのでしょうか。
 本講座では、約20年にわたり、NPOによる生活困窮者支援に携わって来た稲葉剛が講師を担当し、これまで5回にわたって、日本の貧困問題の現状や課題、支援のあり方などを講義し、貧困の現場から社会を変える方法を考えてきました。
 最終回は、ゲストとして『下流老人』著者である藤田孝典さんをお招きし、講師の稲葉剛との対談形式で講義を行います。貧困ビジネスが広がる福祉の現状と、こうした状況を変革していくためソーシャルアクションのあり方、これからの福祉実践の方向性について考えます。
 相談援助に関わるソーシャルワーカーやケースワーカーの方はもちろん、貧困問題に取り組みたい、考えたい学生など、多くの方のご参加をお待ちしています。

【概要】
日時  2015年10月21日(水) 18時30分〜20時30分(開場18時00分)
場所  渋谷フォーラム8 Meeting Room 662会議室
    東京都渋谷区道玄坂2-10-7 新大宗(しんたいそう)ビル
対象  新人・若手ソーシャルワーカー、社会福祉を学ぶ学生など生活困窮者支援
    に携わっている・将来携わろうと考えている方
参加費 資料代500円(学生は無料です)

【プログラム】
藤田孝典×稲葉剛対談 90分
休憩    10分
質疑応答  20分

【講師】
藤田孝典(ふじた・たかのり)
1982年生まれ。社会福祉士、NPO法人ほっとプラス代表理事、聖学院大学客員准教授、反貧困ネットワーク埼玉代表、ブラック企業対策プロジェクト共同代表。
2002年からホームレス支援に参加。2004年からさいたまでホームレスの訪問活動を独自に展開し、2006年NPO法人ほっとポットを設立。2011年、新たな市民のニーズにより即応できる事業体を目指しNPO法人ほっとプラスを設立。相談。生活支援、自立支援などの総合的ソーシャルワークを実践。
著書に『下流老人—一億総老後崩壊の衝撃』(朝日新書、2015年)『ひとりも殺させない—それでも生活保護を否定しますか』(堀之内出版、2013年)、共著に『知りたい!ソーシャルワーカーの仕事』(岩波書店、2015年)など。

稲葉剛(いなば・つよし)
1969年生まれ。学生時代から平和運動、外国人労働者支援活動にかかわり、1994年からは新宿での路上生活者支援活動に取り組む。
2001年にはNPO法人自立生活サポートセンター・もやいを立ち上げ、ホームレスや生活困窮状態にある方への連帯保証人提供等アパート入居支援、生活相談支援事業、アパート入居後の孤立を防ぐための交流事業などの活動に従事。現在、NPO法人自立生活サポートセンター・もやい理事。一般社団法人つくろい東京ファンド代表理事。住まいの貧困に取り組むネットワーク世話人を務める。
主著に『生活保護から考える』(岩波新書、2014年)、『ハウジングプア』(山吹書店、2009年)など。


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